自動車を持っていると避けられない自動車保険。しかし、毎月の保険料が家計を圧迫していると感じている方も少なくないでしょう。「万が一」のために手厚く保障を入れていると安心ですが、実は不要な特約や重複する保障が多く、見直すことで保険料を減らせる場合があるのです。今回は、自動車保険をスリム化するための見直しポイントや、不要な特約について詳しく解説します。
1. 自動車保険の基本保障と特約を把握する
自動車保険は、「基本保障」と「特約」に分かれており、加入プランによっては必要以上に手厚い保障が付いていることがあります。基本保障には「対人・対物賠償保険」や「車両保険」などがありますが、特約に関しては、ドライバーのライフスタイルや運転頻度によって不要なものも少なくありません。
例えば、「弁護士費用特約」や「運転者限定特約」などが一般的な特約です。これら特約のうち、自分が加入する必要があるものだけを選ぶことで、保険料を抑えつつリスクに備えることが可能です。
2. 「車両保険」が不要なケースも
車両保険は、事故や災害で自分の車が損害を受けた場合に、その修理費用などを補償してくれるものです。新車購入直後や高級車であれば役に立ちますが、車両の年式が古く市場価値が下がっている場合、車両保険に加入するメリットが少ない場合もあります。
例えば、10年以上経過した車や中古車などで、万が一の修理費用よりも保険料の方が割高になってしまう場合、車両保険を外すことで大幅に保険料が減額されます。保険料と補償額のバランスを考えたうえで、車両保険が本当に必要かどうか検討してみましょう。
3. 高額な「免責金額」を設定して節約する
車両保険を続けたい場合でも、保険料の節約を図るためには「免責金額」の設定が効果的です。免責金額とは、保険金支払時に自己負担する金額のことで、これを高めに設定すると保険料が安くなります。
例えば、免責金額を「5万円」とする場合と「10万円」とする場合では、後者の方が保険料が安くなります。事故の際の支出リスクを一部負担する代わりに保険料を節約したい方には、この方法が向いているでしょう。自分の運転頻度や安全運転意識に合わせて検討してみてください。
4. 「ロードサービス特約」は不要なことも
多くの自動車保険に含まれている「ロードサービス特約」は、車が故障した際のレッカー移動や修理サポートを受けられるものです。しかし、実はクレジットカードやカー用品店の会員サービスなどでも、無料のロードサービスが受けられることがあります。
すでに別の方法でロードサービスが受けられる場合、自動車保険で同じサービスを受けるのは無駄になるので、不要であればロードサービス特約を外すといいでしょう。年に数回しか運転しない人にとっては、特に不要かもしれません。
5. 運転者の範囲を限定して保険料を抑える
「運転者限定特約」を利用することで、保険料の節約が可能です。例えば、家族の中で特定の人しか運転しないのであれば「本人限定」「家族限定」などの特約を付けることで、保険料が安くなります。また、配偶者限定や年齢条件を設定することで、さらに保険料を抑えることができます。
例えば、お子さんが免許を取得したけれど運転しない場合、年齢条件を「30歳以上」や「運転者本人のみ」などに限定することで、保険料の無駄を省くことができます。家庭の運転状況に合わせて、適切な限定特約を選ぶようにしましょう。
まとめ:自動車保険の不要な特約を見直して家計を軽くしよう
自動車保険は、万が一の際の強力な備えですが、不要な特約や過剰な保障があると、保険料の負担が増してしまいます。車両保険やロードサービス特約、運転者限定特約などを見直し、本当に必要な保障だけを残すことで、節約を実現できます。家計の見直しや予算削減に取り組んでいる方は、一度自動車保険の内容を整理してみてください。
結論、車を手放さない限り、自動車保険の支払いは続きます。だからこそ、無駄を省きながらも万が一の備えは確保する「賢い見直し」で、保険料の節約を目指しましょう!