【米国債の格付けってなに?知らないと損する投資の基本】

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格付け機関ムーディーズが、米政府に対する格付けを最上位から1段階引き下げしました。投資初心者から上級者まで、ポートフォリオに「米国債」を組み込んでいる人は多いはず。でも、「米国債の格付け」について正しく理解している人は案外少ないのではないでしょうか?今回は、この重要なのにちょっと地味なテーマ「米国債の格付け」について、わかりやすく解説していきます。

まず「米国債」とは、アメリカ政府が発行する国債のこと。世界最大の経済大国アメリカが発行する債券なので、基本的には「最も安全な資産」と言われています。特にドルは基軸通貨であり、世界中の投資家にとって信頼の置ける存在です。

しかし、いくらアメリカといえども「借金」には違いありません。だからこそ、投資家が「本当に返してくれるのか?」を判断するための目安となるのが、「格付け(Credit Rating)」です。

格付けとは、格付け機関(ムーディーズ、S&P、フィッチなど)が国や企業の債務返済能力を評価したものです。米国債の格付けが高いということは、「アメリカ政府はしっかり返済する力がある」とみなされている証拠です。

たとえば、長年アメリカの信用は「AAA」(トリプルエー)という最高ランクに格付けされてきました。しかし2011年、S&Pがアメリカの債務問題に警鐘を鳴らし、格付けを「AA+」へと1段階引き下げました。これにより、世界のマーケットは一時的に大きく動揺しました。

つまり、米国債の格付けが下がると「安全な資産」から「ややリスクのある資産」へと見られる可能性があるため、金利や為替にも影響が出てくるのです。特に日本のように大量の米国債を保有している国や投資家にとっては、見過ごせない指標です。

投資の世界では「安全性」「収益性」「流動性」が三大要素と言われていますが、米国債はこのうち安全性で評価されがちです。その“安全”の根拠が、まさに格付けに表れているのです。

米国債に投資するなら、その利回りだけでなく、「格付けがどう動いているか」にも目を向けてみてください。それは、あなたの資産を守るうえで欠かせない“情報の盾”となるはずです。

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